昨日のブログで
予告しましたように
今日は、森安さんの
もうひとつの講演であります
ある職安の企画の
「発達障害者への職業ガイダンス」
というテーマの中で
講演されましたお話を
紹介させていただきます。
共有してください。
この講演のタイトルは
「この社会で生きやすく・
この社会を生きやすく」
です。
森安さんの
講演の導入部分は
森安さんを
知らない人たちへの
自己紹介や会社の紹介並びに
障害者の方たちと
共に仕事をすることになった
きっかけ等々・・・・・・・
、
このブログで
最初に紹介した
講演の内容と
重なる部分もありますが、
このお話の
全体の構成として
必要ですので、
そのままで、お届けしたいと
思います。
それでは、愛を込めて
お読みください。
『初めまして。
立積住備工業の森安
と申します。
会社での本業は「経理」ですが、
あるきっかけから
障害のある方々との
つきあいを始めて
5年になります。
(※この講演は2年前のものです)
森安の常識は
社会の非常識と
言われていますが、
非常識の中にこそ
本当のことがあると、
そう教えてくれたのは
障害のある方々でした。
私たちの会社・
立積住備工業株式会社は
平城宮跡、
朱雀門の隣にあります。
会社ができて
37年になります。
ユニットバスの
製造をしています。
社員総数85名。
障害のある社員が
16名います。
(※この講演は2年前のものです)
私がこの仕事を
するようになったきっかけは、
5年前にさかのぼります。
ある日の夕方、
養護学校の先生が
飛び込みで会社に来られて、
「養護学校の生徒の
職場実習をやってください」
とおっしゃいました。
養護学校だの職場実習だの、
そんなの
会社の仕事と関係ないよと、
私は断ろうと思いました。
でも私は思い直しました。
養護学校の生徒たちに、
会ったこともないのに、
断ってはいけないかと思い、
私は一度だけ
学校に行くことにしました。
10日後に学校に行きました。
でも、学校の前まで行くと、
子どもたちの叫び声や
奇声が聞こえてきました。
「やっぱりこんなところに
来るんじゃなかった。
もう会社に戻ろう」
と思ったとき、
ちょうど迎えに出てきた先生に
見つかってしまいました。
そしてしかたなく
学校に入ったのだけど、
思っていたのと違って、
子どもたちは
とても優しく、温かく、
私を迎えてくれました。
何てかわいい
子どもたちなんだろう。
そのとき私はそう思いました。
私は、障害とは、
体が不自由なことや、
知能の発達が遅れている
ことだと思っていたけど、
そうではありませんでした。
今まで、
この子どもたちのことを、
知ろうともせず、
受け入れようとも
していなかった私が、
この子どもたちにとって
本当の障害だったのです。
子どもたちを目の前にして、
「この子どもたちが
幸せになる仕事を、私はしよう」
そう心に決めて、
それから5年がたちました。
(※2年前の講演です)
障害は決して
その人ひとりのものでは
ありません。
障害とは、
人と人の間にあるもの。
障害とは、
人と社会の関係を表す言葉。
例えば耳が聞こえないことを
聴覚障害といいますが、
耳の聞こえない人と
コミュニケーションが
とれないこの社会も、
障害を作っているのです。
車イスでは
階段が登れませんが、
まわりの人が
車イスをかかえれば
階段も登れます。
その優しさのない社会が
本当の障害なのです。
私たちの会社は、
「障害者雇用をしている会社。
障害者に理解のある会社」
といわれていますが、
そうではありません。
大事なことはたったひとつ。
目の前の人を
大切にすることです。
それは
人として最も大切なことです。
そして、
いつも目の前にある、
いちばん簡単なことです。
でも私たちは
そんな簡単なことができずに、
障害を
作り出してしまうのです。
私は、
こんな夢を持っています。
「誰もが当たり前に働ける会社」
「誰もが当たり前に暮らせる社会」
私たちの会社には、
障害がある仲間がいます。
この会社で、
彼らが幸せに働いてほしい。
彼らが幸せに働ける会社は、
みんなが幸せに
働ける会社です。
そして、
この社会もそうです。
障害ある人たちが
幸せに暮らせる社会は、
みんなが
幸せに暮らせる社会です。
だから、
誰もが
当たり前に働ける会社に。
誰もが
当たり前に暮らせる社会に。
それが私の夢です。
「角を矯(た)めて牛を殺す」
ということわざがあります。
短所を矯正することにより、
かえって
長所を出せなくしてしまう
というたとえだと思います。
長所と短所は
同じものだからです。
その人の性質が
最も強く出るところを、
良く見れば長所、
悪く見れば短所。
確かに
短所は
改めたほうがいいかも
知れませんが、
一方で
それは受け入れる側の
感性の問題でもあります。
短所と言われることを
貫き極めることで
超一流になっている人が
たくさんいるわけです。
障害や短所を
決して
恐れることはありません。
それは、人と違う
すばらしい性質を
持っているということです。
その活かし方が、
本人にとっても社会にとっても、
大切なことだと思います。』
明日に続きます。
生かしていただいて
有難うございます。