2014年6月18日水曜日

“子どもたちが教えてくれたこと3

本日も引き続き

森安さんの講演をお読みください。

この講演を通じて

今日も

素晴らしい子供たちから

とっても大切なことを

教えていただきましょう!

心に愛を持ってお読みください。





『次のお話は、

養護学校の佐和さんです。

高校2年生でしたが、

小学生のように小さい子でした。



会社で用意した

いちばん小さい安全靴もぶかぶかで、

詰め物をしてはきました。



「口ばっかり達者で、

学校では何もできない子なんです」

と、先生はおっしゃいました。



佐和さんの職場実習は、

製品に部品を取り付けて、

包装する仕事でした。

「部品を取り付けるよ。

まずドライバーを持って」と言ったら、

ドライバーに手が届きませんでした。

ドライバーの位置を下げましたが・・・

今度は手が小さすぎて

ドライバーをしっかり持てません。



ビス1本打つのに

1日中失敗し続けました。

手が小さすぎてテープカッターも

ちゃんと使えませんでした。

周りの社員が、ドライバーの持ち方、

テープカッターの持ち方を教えるのですが、

手が小さすぎて、

全然そのとおりに使えませんでした。



見ている私のほうがヘトヘトに疲れて、

もうやめよう、

もう別の簡単な作業に変えよう

と何度思ったことでしょう。



でも失敗しつくして

あきらめるまで

やらせようと思いました。



その日1日終わって、

私は明日少し様子を見たら、

後は簡単な作業に変えようと決めて、

現場にも予定変更を連絡しました。



ところが次の日、

佐和さんは自分の工夫をし出しました。

手だけでは

しっかりドライバーが持てない彼女は、

手と体でドライバーを固定して、

体ごとビスを打ちました。

テープカッターは両手で持って

体を使ってテープをカットしました。



実習が終わるころには

佐和さんの顔は

自信があふれていました。

この実習で口だけでなく

仕事も達者な佐和さんになりました。



佐和さんは

失敗しつづけていたのでは

ありませんでした。

佐和さんは

挑戦しつづけていたのです。

そして、挑戦しつづける人に

失敗という言葉はないのだと、

佐和さんは教えてくれました。



口が達者な佐和さんは

私に向かってどんなに

こう言いたかったことでしょう。



「私を信じて!待って!」と。



私たちは何もできなかったのに、

自分の力でがんばりぬいて

ついに乗りこえた佐和さんの姿に、



「佐和さん、よくがんばったね」

と言ったきり、

胸がいっぱいになって

私は次の言葉が出てきませんでした。



この彼女は

高校3年生だったゆみこさんです。

人との信頼関係作りが

とても難しい彼女でした。

人間関係を作っていけるように、

毎月2日ずつ

長期にわたって

職場実習に来ていました。



いつもこんな顔で、

居場所がないような、

おびえたような顔をしていました。

仕事場では

一度も

まともに言葉を発することもなく、

一度も

笑うこともありませんでした。





現場では

「この子は手に負えない」

「こんな子の面倒は見られない」

と言っていました。



私は

「彼女は

自分をどうやって表現したらいいのか

わからないのではないか。また、

相手との

距離感を測っているのではないか」

と思いました。



私は

そんな彼女だからこそ、

どうしても

友だちになってみたいと

思いました。



ミーコというあだ名をつけて、

昼休みには

いっしょにお弁当を食べて、

いつもミーコミーコと

話しかけていました。



彼女は、

「はあ」とか「ふん」とか

そんな返事しかせず、

まともにコミュニケーションが

取れませんでした。



月に2日しか会社に来ないので、

それだけでは

友だちになるのは難しいと思いました。

そこで、

彼女に手紙を書くことにしました。



私はこんなことが好きで、

いつもこんなことを考えているよ。

そんな手紙を書きました。

返事はありませんでした。



それから毎週

手紙を書いていました。

書き続けた手紙は

46通ありました。

それからミーコは、

私にはいつも

笑顔を見せてくれるように

なりました。



一度だけ

彼女から手紙をもらいました。

彼女が初めて、

自分の言葉で自分の気持ちを

伝えてくれたと思い、

たった1枚の手紙が

こんなに重たく思えたことは

ありません。



でもミーコには

やっぱり

この社会で働くことは難しく、

今はどこか遠い施設で

暮らしていると聞きました。



でも、

ミーコが私にくれた笑顔と、

私の前では驚くほど

仕事をしていたその姿が、

彼女の本当の姿だと、

私は今も思っています。



私にはこんな夢もありました。

養護学校を卒業した人だけで、

一つの職場を作ってみたい。

あるとき現場の社員に

そんなことを言ったのです。



すると「それは最悪の場合や!」

と言われました。

そうか、

養護学校の子は最悪なのか・・・。

私は将来必ず夢を

本当にしようと思いました。』



また、明日、森安さんの

講演の中でのお話を

続けさせていたdさきます。



これから

知的障害と自閉症を持っている、

高校3年生のたかゆき君のこと。

森安さんの心からの思い

森安さんが最初に

彼らを受け入れたきっかけ等々

興味深いお話が続いていきます。



是非、学ばせていただき

愛を深めていただきたいと

思います。



今日も、

生かしていただいて

ありがとうございます。

続く