2014年6月19日木曜日

“子どもたちが教えてくれたこと“4

今日も引き続き
森安さんの講演の内容を
続けてまいります。
心いっぱいの優しい思いで
お読みください。
それでは早速始めます。

『木のパレットを修理する
仕事をしている社員です。
養護学校を出たこの2人が、
今立派にこの仕事をしています。

その職場に実習に来たのが、
知的障害と
自閉症を併せ持つという、
高校3年生のたかゆき君です。
たかゆき君は
このパレット修理の
仕事の実習に来ました。
8月の暑い5日間でした。

事前にたかゆき君のお母さんから、
サポートブックが送られてきました。
私は、きっと彼も
私たちのことを知りたいだろうと思い、
会社のサポートブックを作って
彼に送りました。

彼はそれが気に入って
何度もながめていたそうです。
実習が始まりましたが、
たかゆき君は
よくわからない仕草をしたり、
講義中に大あくびをしたり、
場違いなところで大笑いしたり、
仕事中に扇風機にあたったり、
外をうろついたりしました。

障害ある社員たちが
実習の担当をしました。
最初の2日ぐらいは、
なかなか意思が伝わらず、
重たい雰囲気でした。

社員は
「くぎうちをやってみよう」
「のこぎりで切ってみよう」
と根気強く同じ声をかけ続けました。

3日目ぐらいから
意思がスムーズに伝わるようになり、
たかゆき君は
7種類の工具を使いこなし、

4日目の午後には
くぎうち機という
機械も使えるようになり、

5日目には
1枚のパレットを
1人で修理するという、
修了課題を難なくこなしました。

実習も終わって
社員たちとお別れのとき、
社員の一人が

「ようがんばったな。自信持てよ」
と言ったら、
たかゆき君は
ふいにボロボロと涙を流しました。

高校生なのに純真だなぐらいに、
私は思っていました。
後でたかゆき君のお母さんから
こんなお話を聞きました。

“----たかゆきは
3歳のときまだ言葉がなく、
私は
いつかこの子の声を聞きたいと、
毎日同じことを
何十回も声かけしていました。

この実習で、
会社の方がそれと同じように、
一つ一つの作業に、
「これをやってみよう」
「これはできるかな」
と、5日間続けてくれているのを見て、
胸が熱くなりました。

私は、
たかゆきが感動して
涙を流す姿を初めて見ました。

自閉の子には、
そんな表現は難しく、
18になるこの子には
もうそんなことはないのだと、
私はあきらめていました。

人の心にたかゆきが動かされ、
自然に涙が出たのでしょう。
私はたかゆきに言いました。

「痛いときだけ、
涙が出るんじゃないよ。
嬉しいとき、
お別れするのが寂しいときにも、
涙は出るんだよ。
それはすてきなことなんだよ」と。

たかゆきが
自閉症の診断を受けたとき、
周りからは
「早期療育が大事。3歳では遅すぎる」
と言われました。

「療育」で頭がいっぱいになった私は、
たかゆきに
無理やりいろんなことを
教え込もうとしていました。
そんなある日私は気がつきました。

これはたかゆきのためではない。
私の
自己満足のためにやっているんだ。
これからは
この子の
ペースで楽しくやっていこうと。

療育のスタートが遅れたことで、
自分を責める気持ちも
ずっと
消えたことはありませんでした。

でもこの実習で、
素直に明日が信じられるように
なりました。“


私は
障害のことは何も知りませんでしたが、
お母さんの話を聞いて
「人の可能性って、測り知れないなあ」
と思いました。
でもその可能性も、
私たちに

「人を受け入れる力」がなければ、
一生埋もれたままです。

障害者支援というけれど、
この子たちの光をさえぎっている、
私たちが変わること。
それが最高の支援だと、私は思います。

私はコスモスが大好きです。
風にゆらいで頼りなげだけど、
みんなで支え合って、
またお日様に向かっていくのです。

コスモスを見ると、
私の
大好きな子どもたちを思い出します。

子どもたちは教えてくれました。
この社会はパズルみたいだねって。
人はそれぞれ、できること、
できないことあるのだけど、
みんなが合わさって、
一つの絵が完成するのです。

重要なピースと
そうでないピースなんて
区別はありません。
どのピースも
同じ大切さを持っています。

この社会には
易しい役割から
難しい役割まで、
いろんな役割が必要です。
だから、
いろんな役割を担うために、
人はいろんな違いを持って
生まれてくるのだと思います。

パズルのピースのように、
お芝居のキャストのように、
みんながそろわなければ、
この社会も完結しない。
その「ちがい」こそ、
私たちが生きていく力なのだと。

だから
誰が欠けてもいけない。
みんなで一つの命なんだと、
私の大好きな子どもたちは
教えてくれました。

そして、それは
私ひとりが知っているだけでは、
取るに足らない小さなことです。

「ひとりひとりが大切で、
すてきな存在だということを、
世界中の人が
当たり前に知っている世の中にしたい。」
だから、私は、
この子どもたちが教えてくれたことを、
みんなに伝えていこうと決めました。・・・・・』

まだ、お話は続きますが
いかがでしょうか?
子どもたちが教えてくれたことに
心を整え、耳を澄ませば
あなたの心の中に巣食って
いたものは
それは、何でしょう?
人それぞれかも知れませんが
私は感じぜずにはおれません。

それは、今まで
知的障害や自閉症と
呼ばれている人たちに対する
先入観や決め付け
所謂、偏見なる味方です。
あなたは、どうでしたか?

その子たちと
真正面からお付き合いを
している森安さんだから
言える言葉を
今こそ、受け入れ
行動しなければなりません。
自分ができる行動を

「障害者支援というけれど、
この子たちの光をさえぎっている、
私たちが変わること。
それが最高の支援だと、
私は思います。」

明日の「もう一つの今」は
森安さんが、なぜこの仕事を
するようになったのか?
そのきっかけになった出来事を
紹介します。
心から共有してください。

生かしていただいて
ありがとうございます。

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角田 政治
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