2014年7月3日木曜日
雪絵ちゃんの願い2
今日も引き続き
かっこちゃんが
伝えてくださる
雪絵ちゃんのこと
「雪絵ちゃんの願い」を
シェアしてください。
『それからあるとき、
国語の先生の会の
集まりのときに、
お話しさせていただいた
ことがあったんですね。
で、私が
自分の学校の子ども達が
大好きなように、
その先生も
ご自分の生徒さんが
大好きなんだと思います。
こんな質問をされました。
「どうして、日本という国は、
障害を持っていて、
国にあまり役に立たない
人のためにお金を使うんですか?
障害を持っている人は
十分な栄養と睡眠さえ
与えておけば、
大丈夫なんじゃないんですか?」
っておっしゃったんです。
「私たちは高校のみんなに
たくさん本を買ってあげたいのに、
なかなかね、
買ってあげるお金をもらえない。
国のために役に立つ高校生に
お金を使ったらいいと
私は思うんだけど、
どう思われますか?」
っておっしゃったんですね。
で、私は、
なんてことを
おっしゃるのだろうと
思ってね、
あの、子ども達は
お勉強したりするのが
大好きだし、それに、
子ども達がいることで、
みんなはいっぱい
いろんな大切なものに
気がつけたりできるのに、
と思って、
一生懸命「そうじゃないんですよ」
って講演会で
お話しさせていただいて、
帰ってきて、
でも、私
ちょっときっと怒っていたんだ
と思います。
それで、帰って来て、
雪絵ちゃんに会うなり、
雪絵ちゃんに、
「今日ね、あのね、
すごく腹が立ったことが
あったんだよ。
高校の先生が
こんなふうに言ったんだよ。
私、
星雄馬のお父さんだったら、
机ひっくり返しているかもしれない」
って言ったんです。
雪絵ちゃんが
「その人、
質問してくれてよかったね」
と言いました。
また雪絵ちゃんの“よかったね”が
始まったと思って、
「どうして?」って聞いたらね、
「かっこちゃんはね、
毎日のように
障害を持っている人と
一緒にいるから、
障害を持っている人が
どんなに大切で、
そして、
どんなに素敵かを
知ってると思う。
でもね、
社会の人は知らない人が
ほとんどだよ。
その会場にいた人も
知らない人が
いっぱいいたと思う。
でも、
その女の先生が
質問してくれたおかげで、
かっこちゃん、
一生懸命『そうじゃないよ』
ってしゃべったんでしょう?
それを聞いた人たちが、
ああそうかって、
思ってくれた人が
きっと何人もいるよ」って
言ってくれたんですね。
本当だと思って、
ああよかった、
その人ね、
質問してくれて、
ありがとうというような
気持ちに変わったので、
不思議だなあと思うんだけど、
雪絵ちゃんはとにかく、
どんなときにも
「よかったね」
「よかったね」
っていう人でした。
三年か四年くらい前の
夏でしたけれど、
雪絵ちゃんがある日ね、
「かっこちゃん、
私疲れちゃった。
らくになりたくなった」
って言ったんです。
らくになりたいって
死にたいってことかなって
ちょっと思ったけど、
そんなこと私、言えないしね、
だって
そのときの雪絵ちゃんは、
もう指一本、
動かすことができない状態に
なっていたんですね。
おしゃべりすることはできたけど、
指一本動かない、
どんなにつらいことか
わかっていたので、
どうしよう、なんて答えようと
思っていたのです。
雪絵ちゃんは、
「あ、かっこちゃんは
まさか私が死にたいとでも
思ったと思った?
そんなこと、
思うはずないでしょ?」
って言いました。
「よかった」って
思ったんですけど、
雪絵ちゃんが、
「私ね、やっぱりね、
どこも動けないと
やっぱり
疲れちゃうんだよね。
暑いから
扇風機つけてほしいなあ
と思っても、
人に頼まなくちゃいけないし、
身体が冷えてきたから、
扇風機止めてほしいと思っても、
人をね、呼び止めて
頼まないといけないし、
それに、
動かないけど、痛むし、
それに動かないけど、
かゆくなったりも
するんだよねって。
だから、
元気になりたいから、
なんか元気になる話をして」
と言いました。
私は
「まかしといて」って言って、
そのときに、
こんな話をしたんです。
私はそのときに、
ああ、
こんなことがあるんだと思って、
すごくうれしかった
テレビの話なんですけどね、
みなさんにも
させていただいたいと
思うんです。
NHKの人体Ⅲっていう
番組がね、昔あったんです。
みなさんご存知でしょうかね、
遺伝子というね、
そういうものを扱った
番組だったんですね。
私はその番組が
すごく好きだったんですけど、
その中であの、
わあ、うれしいと
思ったことがあったんです。
どんなことかと言うと、
アフリカのある村で、
マラリアが大発生するですね、
マラリアって、
けっこう、怖い病気で
、どんどんどんどん
その村の人がね、
死んでしまうんです。
どんどんどんどん死んで、
その村が絶滅してしまうんじゃ
ないかってそう思ったのに、
絶滅しなかったんです。
なぜかというと、
マラリアに
かからない人がいる
ということがわかったんです。
で、いったいどんな人が
かからないんだろうなって思って、
お医者さんとか、
科学者の人が血を採って
調べたんですね。
そうしたら、
あることがわかったんです。
私たちの
多くの人たちの赤血球は、
ハンバーグをつぶしたような
形をしているんですね。
けれども、
お月さまみたいな
鎌状赤血球って言うんですけど、
草を刈る
鎌みたいな形をしている
鎌状の赤血球を
持っている人は
マラリアに
かからないということが
わかったんだそうです。
それで、
さらにお医者さんは、
鎌状赤血球を
持っている人の兄弟を
調べられたんだそうです。
で、鎌状赤血球を
持っている人の兄弟に、
集まってくださいと言って、
その村の人に
集まってもらって、
その人たちの
血液を調べたんですね。
あ、血液は鎌状だった。
ごめんなさい。
とにかく、
集まってくださいと
言ったときに、
鎌状赤血球を
持っている兄弟のうちの
1/4の人は、
鎌状赤血球を持っていて、
障害も持っているということが
わかったんだそうです。
そして、
鎌状赤血球を
持っている兄弟の人の
2/4の人、
この人たちは、
鎌状赤血球を持っていて
障害はないということが
わかったんだそうです。
そして残りの1/4の人は、
えっと鎌状赤血球も
持っていない。
障害もない
ということが分かったんですね。
で、マラリアが
ばーっと大発生したときに、
この人は
鎌状赤血球を持っていないので
亡くなってしまいます。
で、生き残るのは、
この3/4の人なんですね。
で、人体Ⅲという番組は、
柳澤桂子さんとか、
それから立花隆さんとか、
養老孟司さんとか、
科学者の人が
たくさん出ておられる
科学番組なんですけどね、
その人達が、
こんなふうにおっしゃいました。
「この村を救ったのは、
この鎌状赤血球を持っていて、
障害のない
2/4の人たちである。
けれども、
この2/4の人が、
ここに存在するためには、
この1/4の障害を
持っている人たちが、
存在しなければ、
この2/4の人たちは
決して
ここに存在しないのだ。
たとえば、
障害を持っている人は
いらないんだと思って
切り捨てていっていたら、
けっして、
この2/4の人たちは
生まれていなかっただろう」
っておっしゃるんですね。
「しいていえば、
この村を救ったのは、
この
1/4の障害を持った人である」
とそんなふうに
人体Ⅲでは言っていました。』
まだまだ
興味深い
かっこちゃんの話は
続きます。
明日も「人体Ⅲ」の番組を
紹介しながら
病気や障害を
持っている方たちと
健常者といわれている
人たちとの関係性を
かっこちゃんが
伝えてくださいます。
とても大切なことが
語られていきますので
是非、続けて
読んでいただきたいと
思います。
今日も
生かしていただいて有難うございます。
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