2014年8月27日水曜日

“ご利益”と“経済”

昨日は、
“利益”について
お話しました。
“利益”は
仏教からきた言葉で
“利益”に“ご”を
つけて
“ご利益”と言い
(ごりやく)と読む
ということを
書きました。
 
そして
仏の教えを学び
絶対の幸福を
獲得することが
本来の
“利益”の
意味であると言うこと。
 
そして
この“ご利益”は
自らが得ると共に
他の人をも益する
という意味合いの
“ご利益”であり
そのことを
自利利他の益(やく)
とも言いますと
述べました。
 
このように
“利益”を得る
ということは
まさしく
“抜苦与楽”
そのもので
ありました。
 
仏教の目的が
人の苦しみを抜いて
楽(ご利益)を
与えてあげたいという
仏の本願であります。
 
仏教の言葉の
多くは
言葉の奥に
人々を
救いたいという
お釈迦さまの
ご慈悲の心が
現われているのです。
 
“利益”と
関連して
考えて見ますと
“経済”という
言葉も
仏教用語ですが
救世の念いに
あふれた言葉です。
 
“経済”とは
本来は
“経世済民”と言い
“けいせいさいみん”
と読みます。
 
「世を治め
人々を救済する」
と言う意味です。
 
それを
縮めて“経済”
となったわけです。
 
もともと
“経済”の
“経”の字は
お経の“経”であります。
 
“経”とは
縦糸のことを言います。
 
縦糸の筋が、
一本きっちりと
あることによって
布は完成できるのです。
 
そのように
筋道が通っている
ことを意味します。
 
仏教(経)は
仏(お釈迦さま)の
筋道が通っている
教えのことを
言います。
 
お釈迦さまの
居られた頃の
2600年前のインドは
カースト制度であり
徹底的な
人種差別の時代でした。
 
お釈迦さまは
王族の出自であり
王子の身から
転じて真理の道に
入られた訳ですが。
 
民衆を集めて
このように説法
していました。
 
「人間は
生まれによって、
尊いのでも
賎しいのでもない。
その人の
行為によって
尊くも
賎しくもなるのである。」
 
と喝破されたのです。
 
お釈迦さまが
元々
身分の低い家に
生まれていれば
お釈迦さまと
言えども
イエスさま同様
断罪されていたと
思います。
 
そういう時代です。
その時に
このことを
説法した
ということは
 
いかに身分が
高い身であった
と言っても
それ相応の
覚悟があっての
ことであったと
思います。
 
お釈迦さまの
慈悲の心が
汲めども尽きない
情熱として
迸ったのだと
感じます。
 
その
カースト制度による
差別が
差別をする側
差別をされる側共に
その立場においての
心の荒廃があった
時代のことであります。
 
そういった荒廃の世を
お釈迦さまの
筋道を立てた
心の教えで
世を治めていき
民衆の心を
救済していきました。
 
ひいては
差別をしていた側の
心をも救済
したのであります。
これが、
“経世済民”の
本当の意味です。
“経済”であります。
 
経済界の中で
よく
“経済”と
“真理”を
分けて考える人が
おられますが、
“経済”と
“真理”は
同じものです。
 
徳川の世の
始まりのときの
鈴木正三
(すずきしょうさん)
という禅僧がおられた
 
この方は
三河の出で
徳川に仕えていた
武士であったが
“死”というものを
深く見つめられて
仏道に
入られた方で
ありました。
 
その
鈴木禅師のお言葉に
このようなものが
あります。
 
鈴木禅師の書かれた
「万民徳用」の中の
一文であります。
 
「何の事業もみな
仏業なり」
 
すなわち、
経済の活動
すべてそれは
仏法の修行である。
と言うことです。
 
また、
「愚かな人は、
普通思うのに、
他人の利益を
先にしたならば、
自分の利益は
損なわれてしまう」
とこう思っている。
 
「利行は一法なり、
あまねく自他を
利するなり。」
 
利行とは
他人に
利益を与えること
それは
自分も他人も利する
ことになるのですよ。
 
と説いて
いられるのです。
 
まさしく
“経済”の神髄では
ないでしょうか。
 
“経済”を
単なる利得として
捉えずに
“利行は一法なり”
に徹することこそが
使命なのでは
ないでしょうか。
 
生かしていただいて
有難うございます。
 
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