2014年10月2日木曜日

“無常観”とは19

昨日の
キューブラ・ロス
女史の作品
「死ぬ瞬間」
からの
「死の受容
プロセス」
5段階の続きです。
 
第三段階の
「取り引き」からです。
シェアください。
 
第三段階/取り引き
 Bargaining

第三段階は
取引を試みる
段階である。
この段階は、
第一、
第二段階に比べると
それほど
顕著ではないが、
短い期間とはいえ、
患者にとって
助けになることに
変わりはない。

患者はまず
第一段階では
悲しい事実を
直視することが
できず、
第二段階では
自分以外の
人間や神に対して
怒りを覚える。

そしてそのあと、
その
「避けられない結果」
を先に延ばすべく
何とか
交渉しようとする
段階に入っていく。

「神は私を
この世から
連れ去ろう
と決められた。

そして
私の怒りに満ちた
命乞いに応えて
下さらない。

ならば、うまく
お願いしてみたら
少しは
便宜を図って
くださるのでは
ないか」
というわけだ。

こういった態度は
子どもに
よく見られる。

(中略)

終末期の患者も
同じ作戦に出る。
過去の経験から、
善行が報われて
特別に願いを
叶えてもらえる
という可能性が
わずかながら
あることを
知っているのだ。

大抵の場合、
願うのは
延命であり、
 
その次に、
2、3日でも
痛みや身体的な
苦痛なしに
過ごさせてほしい
ということである。

(中略)

取引とは、
なんとか命を
長らえようと
することである。

それは
「善い行い」を
することへの
ご褒美
兼ねていて、

自分で
「期限
(デッドライン)」
を設定すること
――たとえば、
いま一度の公演や、
息子の結婚式――
にもなる。

だから
「もし
そのための延命が
叶ったなら
それ以上は
望まない」
という
暗黙の約束
することになる。

だが、
私たちの患者で
「約束を守った」
者は一人もいない。

つまり、彼らは、
「行かせてくれたら、
もう絶対に
兄弟喧嘩はしない」
という
子どもみたい
なものなのだ。

言うまでもないが、
子どもはまた
兄弟喧嘩をする。

(中略)

心理学的にみると、
約束は
秘密の罪悪感
関連している
ことがある。

だから、患者が
そのようなことを
口にした時は、
医療スタッフは
軽く聞き流さない
方がよい。

もし
病院牧師や医師が
敏感にも
そういった
内容のことを
感知したら、

その患者は
あまりきちんと
教会に行って
いないことに
とても罪悪感を
感じているのかも
しれないとか、

あるいは、
深い無意識的な
敵意にみちた
願望があって、
それが罪悪感を
駆り立てているの
かもしれない、
と察してあげる
必要がある。

だからこそ
専門分野を
超えた視点から
患者をケアして
いくことが
大事なのである。』

『第四段階/抑鬱 
Depression

手術をしなくては
ならない、
再入院を
余儀なくされる、
いままでに
なかった症状が
いろいろ出てくる、

体力が
無くなってきて
体もやせてくる、
そうしたことに
よって、
 
もはや
自分の病気を
否定できなくなると
末期患者が
楽観的な態度を
とり続けることは
できない

無気力さや冷静さ、
苦悩や怒りは、
すぐに
大きな喪失感
取って代わられる。

この喪失感には
色々ある。
乳がんを患った
患者は
女らしい体つきを
失うことに抵抗を
感じるだろうし、

子宮がん患者は
自分がもはや
女ではないと
感ずる
かもしれない。

前章で述べた
オペラ歌手は、
顔を
手術しなければ
ならないことと

抜歯しなければ
ならないことに
ショックを受け、
狼狽し、
ひどい
抑鬱状態になった。
(この箇所は
中略しています}

だが
こんなことは
まだ序の口で、
患者は
もっと
多くのものを
失うことに
耐えなくては
ならない

(中略)

忘れがちなのは、
死期の近い
患者には、

この世との
永遠の
別れのために
心の準備
しなくては
ならないという
深い苦悩があると
いうことである。

もしこれら
二つの種類の
抑鬱状態を
分類するなら、

一番目を
反応的な抑鬱

二番目を
準備的な抑鬱
呼ぶことが
できよう。

両者は
性質が異なり、
それぞれまったく
違う扱いを
しなければ
ならない。

(中略)

この
(準備的な)
抑鬱は、
過去に
失ったことが原因
となるのではなく、

これから
失うことが
気がかりなために
起こる。

私たちは
悲しんでいる
人に対して
まず大抵は、

物事を
そう厳しい目で
見ない方が
いいですよとか、

そう
悲観的な見方を
しない方が
いいですよ
とか言って
元気づけようと
する

人生の明るい面を
見てごらんと言う。

こういった
励ましの言葉の
裏を返せば、

私たちは
あなたに
そうしてほしい
と思っている、

ずっと
あなたの
浮かない顔を
見るに
忍びないよ、
と訴えているのだ。

(中略)

その抑鬱が、
もうすぐ
愛する者たちと
別れなくては
ならない
ことへの
準備段階であって、
その事実を受容
するためのもの
だったならば、

励ましたり
元気づけたり
しても
さほど
意味がない

この場合、
物事の
よい面を
見るようにと
患者を
励ましては
いけない

自分が
もうすぐ
死ぬことについて
考えるな
と言っている
ようなものだから
である。

患者に向かって
「悲しむな」などと
絶対に
言ってはならない

誰だって
愛する者を
失うのは
この上なく悲しい

患者はこれから
自分の愛する物も
愛する者もすべて
失おうとして
いるのだ。』
 
明日に続きます。
 
生かしていただいて
有難うございます。
 
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角田 政治
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