本日も
“無常観”について
続けて
まいります。
原始仏教の
経典である
ダンマパダ
(法句経)の
注釈書である
「ダンマパダ
アッタカタ」に
バーリー語で
書かれている
説話があります。
子どもを亡くした
キサーゴータミー
という
母親のお話しです。
そのお話を
紹介しながら
進めて
いきたいと
思います。
『子どもを亡くして
悲嘆に暮れている
母親がおりました。
母親の名前は
キサーゴータミーと
言いました。
ゴータミーは
あまりのショックで
半狂乱になって
村中のお医者さんに
子どもを
生き返らせて
くれるように
懇願して
歩き回っていました。
ところが
どこに行っても
死んだ子どもを
生き返らせる
ことなど
できはしません。
一人の
お医者さんが
あまりの悲しみ様に
とても
見ていられず
ゴータミに
こう伝えました。
「舎衛城に
行って御覧なさい
そこの
祇園精舎に今、
仏の覚りを
得られている
お釈迦さまという
尊者が
おられる。
そのお方なら
子どもの命を
お助けくださる
かも知れない。」
その話を聞いた
ゴータミは
いてもたっても
いられず
お釈迦さまの元へと
出向いていきます。
「どうか、
子どもを
生き返らせて
ください!」
藁にもすがる思いで
お釈迦さまに
懇願するゴータミー
お釈迦さまは
「わかった。
子どもを
生き返らせて
あげよう!
しかし、
そのためには
家の庭に
なっている
白い芥子の実が
必要だから
村中を廻って
頂いてきなさい。」
それを聞いた
ゴータミーは
喜び勇んで
「わかりました!
すぐ、
いただいて
まいります。」
と行こうとします。
お釈迦さまは
「ゴータミ待ちなさい。
一人も死人を
出したことのない
家の庭に
なっている
白い芥子の実で
なければならないのだ。
家の人に
聞いて見なさい!」
※ 当時のインドでは
どこの家の庭にも
生えていたそうです。
ゴータミは
家々を廻って
芥子の実を
いただこうと
声をかけます。
「白い芥子の実は
ございますか?」
「あるよ!
芥子なら、
いくらでも
持って行きなさい。」
「有難うございます。
ところで、
お宅では
亡くなった方は
おられませんか?」
「去年、お爺さんが
亡くなった!」
と言います。
ゴータミは
少しがっかりして
「それでは
結構です!
ご迷惑かけました。」
と、次から次へと
家々を廻って
行くのですが、
白いケシの実は
どこでも
あるのですが、
死人のないところは
一件もなかったのです。
※ この頃のインドでは
大家族で住んでいるため、
夫婦だけとか、
子どもと別居している
とかはない時代です。
あるところでは、
自分と同じように
娘を亡くした
息子をなくしたと
悲しんでいられる
ご両親の
お宅もありました。
同類
お互い
励まされたり、
励ましたり、
中には
突き放されたり
諭されたり
いろいろな
出会いが
ありました。
気がつけば
もう日が暮れて
気温も
下がっています。
この頃になると
ゴータミも
少し冷静に
なってきました。
「私はこの子が
死んでしまった
悲しみのあまり、
自分の事しか
考えていなかった。
この様に
尋ねてみると
私よりももっと
悲惨な“死”を
受け入れている
方たちが
沢山いらっしゃる。
生きているから
大切で
死んでしまったら
必要ないと
思っていたのでは
ないか?
たとえ
死んだとしても
この子は
愛らしいわが子の
ままだったのだ。
この子を
殺していたのは
この私自身だった
のではないか。』
との思いに
到るのでした。
ゴータミーは
お釈迦さまの元へ帰り
「気がつきました。
お釈迦さま
あなたは
わが子を
生き返らせて
くださいました。
これでこの子は
一生かわいい
わが子のままで
いてくれます。
有難うございます。」
と感謝の言葉を
述べたという
説話です。
そのお話しの中で
お釈迦さまが
集まってお話を
聞いているものに
こう述べるのです。
「子供や家畜、
財産に
気を奪われて
とらわれる人を
死王は、
さらいゆく
眠りに沈む村々を
大洪水がのむように」
“死”は
誰しも避けて通る
事の出来ない
定めであることを
教えられた説話で
あります。
“死”は
根本の苦悩であり
自分自身が
きちんと
向き合わなければ
ならない
一大事であります。
そして、
生死を超える道を
求めるところに
私たちの
根本的な解決が
あるのだと
示してくださった
のだと思います。
「不死の境地を
見ることなしに
百年間も
生きるより
たとえ刹那の
生であれ
不死の境地を
見られれば
これより
勝ることはない」
とこの説話で
語っておられる
のです。
生かしていただいて
有難うございます。
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角田 政治
携帯番号:080-3085-4801
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Blog:「もう一つの今」http://sinrikenkyu.blogspot.jp/
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