2014年5月29日木曜日

「耳の大きなおじいさん」

ある会合の席で
講師の方が紹介
してくれた
「耳の大きなおじいさん」
というお話があります。

このお話は
高木善之さんの本
『ありがとう』
(地球村出版)の中の
(P30からP33)に
書かれている一節です。

とてもすばらしいお話です。
共有してください。

 『私が子どもの頃、
近所に
東(あずま)さんという
お宅があり、
そこにおじいさんがいました。

おじいさんは
いつも籐椅子で
揺られていました。
耳が大きく、
いつもニコニコして、
いつも半分寝ていました。

もとは父と同じ病院の
歯医者さんでしたが、
数年前に定年退職しましたので
六十五歳くらいです。
いまなら六十五歳は
高齢ではありませんが、

「村の船頭さん」の歌詞にも
「ことし六十のおじいさん」
とあるくらいですから、
当時は六十五といえば、
近所でもっとも高齢でした。

この
「耳の大きなおじいさん」は、
「悩み事、相談事をすると
とても楽になり、
解決が見つかる」
ということで評判で、
近所の人はもちろん、
遠くからも
人がやって来ました。

私は、
小さな子どもだったので
実際に
相談したわけでは
ありませんが、

人の話によると、
おじいさんは、
どんな話も
黙って聴くのだそうです。

相手が笑うと、
おじいさんも微笑んで
くれるのだそうです。

相手が泣くと、
おじいさんも
涙を流して
くれるのだそうです。

相手が黙り込むと、
おじいさんは
やさしい目で見つめて
黙って待って
くれるそうです。

そして、
相手が立ち上がると、
抱きしめて
くれるそうです。

そして玄関まで
送ってくれて、
相手が
見えなくなるまで
手を振って
くれるそうです。

相談に来た者は、
最後には
みんな涙を流して